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大切な想い出をいつまでも美しく
キレイに残したい想いで撮影します

カメラマン 高木浩司 / デジタル写真工房 ぎんえい堂 / 静岡県富士市中之郷722−3
2018.04.17

富士川駅からほど近い場所にある「デジタル写真工房ぎんえい堂」のカメラマン・高木浩司さん(以下、匠)。
18歳で写真業界に入り、地元の幼稚園や保育園、小学校などの行事の撮影から、成人式・七五三などのスタジオ撮影まで行う「街の写真屋さん」です。
高木さんは、写真集を製作するサービス「今の小町」で、静岡県の経営革新計画の承認を得ています。富士川地域唯一の写真店として30年以上、町の人のためにさまざまなサービスを考案してきました。「今の小町」とは、伊豆天城で着物のロケーション撮影をし、写真集を作成するものです。

「実践こそ最大の腕磨き!日々の仕事を通じて、磨き上げた技術と感性が最大の武器です。」

– 高木さんはどのような経緯でお店を継ぐことになったのですか?

匠:この店の創業者である父が、18歳の11月に亡くなりまして、必然的に私の役目として翌年の1月には成人式の写真を撮っていました。そこからは、日々実践です。周りにアドバイスしてくれる人なんかいませんからね、良い写真を撮りたい一心でしたね。
その頃から写真にデジタル技術が導入され始め、興味もありましたので、いろいろな研修会に参加しました。

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– 現場に居たからこそ、時代の「デジタル化」をいち早くキャッチできのですね。

匠:もともとパソコンを使うことに抵抗はありませんでしたから、デジタル加工技術も独学で仕事に面白みが出てきた頃でしたので、どんどん吸収できました。だから、デジタル写真を取り入れた歴史は近隣では早い方だと思います。だからこそ、銀塩の良さもデジタルの特徴も熟知していると思います。

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– オリジナルな商品があったら紹介下さい。

匠:店頭でも紹介していますが、「今の小町」とういう企画を立ち上げました。最高のロケーションとプロの着付け&メイク、プラス撮影をコラボした企画です。
素敵な風景を厳選…この時は「和」をテーマにしましたので、天城の旅館と提携し、ストーリー性あふれたドラマチックな記念写真集として一つのオリジナルアルバムを作成しました。プロのモデルさながらの気分を体験でき、おしゃれな写真集が出来上がるので、なかなか好評な商品です。

「こんな時代だからこそ、プロの技術で想い出に残る一枚を」

– 今はスマートフォン(スマホ)で撮影する人が多くなりましたよね。そんな中、ぎんえい堂さんが今までお店を続けてこられたのは、どんな理由があったのでしょう?

匠:もうみんなスマホを使って撮影しますからね。結婚式場へ行くと、招待された人はみんなスマホで撮影していますよね。カメラすら使っていないんです。そんな時代、街の写真屋さんはどうやって生き残るか。いろいろなサービスを考えてきました。

ひとつは、遺影にも使える肖像写真です。当店はモノクロ写真の時代から遺影写真を扱っていたんです。最近になって「終活」とういう言葉が出てきて、年配の方たちが、自分が生きているときに亡くなった時のことを考えるようになりました。生前の元気な時に遺影を撮影しておきたいという人もかなり増えましたね。昔は、「生前に遺影写真を撮るなんて縁起が悪い」と言う人が多かったんです。

写真でその人らしさを素敵に映し出すには、先ず、リラックスさせるテクニックが必要なのです。スタジオ撮影でしたら、例えば好きな着物を着ていただくとか、趣味のギターを抱えているところで、言葉をかけながら肩の力をふっと抜いた瞬間の撮影が良好です。私のお勧めは、ご自宅や野外でのロケ撮影ですね。最初からリラックスした表情が引き出せて、自然とその方らしい良い写真を撮ることができます。
もちろん、デジタルなので、お顔のポイントで加工をさせて頂いています。少し若くなった感じがご年配の方には喜ばれるんです。なかには昔撮った写真やご先祖の写真を整理したいという人もいて、それをデジタル加工できれいに修復することもあります。
こういうニーズがあるのなら、やはり写真に関することで地域のお客様のお役に立ちたいと思うようになりました。
最近は核家族化が進んできて、親子が離れて暮らしている場合が多いでしょう?遺影を作りたくても、写真自体がみつからない場合があるんです。急に亡くなった人は、免許証の写真や団体で撮った写真、ピンボケのスナップ写真しか家にないということも。それを当店で出来る限りキレイに加工してあげていたんです。
ピンボケの写真を遺影にしてしまったら、そのピンボケ姿が生前の姿として残ってしまいます。本当にそれでいいんでしょうか?人柄が偲ばれるような、生き生きとした表情を遺影にできたら、遺族も亡くなったご本人もきっと喜ぶことでしょう。

– 経営革新の承認を得てから何か変化はありましたか?

匠:経営革新を機に、撮影に力を入れていたからでしょうか、最近では、Facebookのプロフィール写真を撮って欲しいという人や「スタジオ写真が欲しかった」と言ってくれる方も来てくれました。まだまだニーズがあるんですね。F-bizのスタッフが「プロカメラマンが撮影した写真が欲しい」という方々を紹介してくれたんです。商工会のネットワークでも噂を聞いて「私も取って欲しい」とういう人も出始めました。

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「写真を通じて、お客様や地元の方々に喜んでもらいたい」

– 今いちばん進めているサービスは何ですか?

匠:そうですね…先ほどもお話した「遺影にも使える肖像写真」ですね。「終活」というテーマで、いろんな業種が一つに集まることはできないかと思っています。化粧品屋さんや美容師さんと組んで、ロケ撮影などに出かけることはあるのですが、ファイナンシャルプランナーさんのような専門家や趣味の先生などと組んで、施設やご自宅にお伺いできるといいですね。
それから、成人式や就職記念などの節目にお母さんと一緒にスタジオで写真を撮って贈りませんか?という「母と息子の記念写真」をすすめています。男の子に限らず、子供が大きくなると、なかなか家族で写真を撮ることがありませんよね。お母さんへの感謝を形にできるので、すごくいいんじゃないかと思います。
そのほかに、お子さんが小さい時にお父さんと写真を撮っておくのもお勧めです。公園や通っている幼稚園などでロケ撮影するんですよ。仕事が忙しくてなかなか遊べる機会がないとか、子どもが小さい頃に一緒に撮っておきたいとか、そんなお父さんは意外に多いと思うんです。これは一生の思い出になりますよ。
自分たちで撮ったスナップ写真を家庭用プリンターで印刷したり、写真データを持っていって写真屋さんで冊子に印刷するのもいいんですが、いつまでも記念に残すなら、プロのカメラマンが撮影したものをお勧めします。当店でも額装用に写真を大きく引き伸ばしたり、冊子にすることができますよ。
今は、プロのカメラマンでも現像やプリントは当店に委託する人も多いんですが、うちは撮影から加工、編集、写真集作成までワンストップでできます。自分のところでプリントできると、やっぱり仕上がりが違うんですよ。
10年前、これで県の経営革新計画の承認を受けました。その時のテーマが「多種多様なニーズにワンストップ対応する新しい画像処理専門店の構築」でした。

自店で加工やプリントができるという強みを活かして、富士山写真の栞を作って販売しています。銀塩写真なので、印刷には出せない鮮やかな色が再現できています。富士川地区から見える富士山は鬼門の方向にあって、厄除けの意味もあるのでお守りにもなりますし、海外の方へのお土産にも喜ばれます。
それに加えて、富士山写真の入った名刺もあります。会社関係の役付きの方によく注文を頂きますよ。この名刺は、持っていくだけで話題になるので、「きっかけ」づくりに重宝していただいているようです。

– 本当に、いろいろな企画を考えて実践してきたんですね。

匠:お店に集まる地元の写真愛好家と写真展を開催しています。富士山が優美に観ることができる地なので、富士山愛好家が多いのです。富士山栞を作成したのも多くの方に富士山の美しさを発信したい思いからでした。写真を通じて仲間の輪が広がればと…それが一番ですね。

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カメラマン 高木浩司
デジタル写真工房 ぎんえい堂
静岡県富士市中之郷722−3
0545−81−0616
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