はたご池
富士山撮影スポット 地元の昔話が伝わる地
はたご池は、標高367メートル、峰山山頂の自然池です。
池の周囲は200メートル、水深1.5メートル、自然湧水によって四季の間、水を湛えています。6月になると、岸辺にささ百合が花をつけ、モリアオガエルの産卵が見られます。
むかいに立つ富士の眺望も、日本一と思いたくなる美景です。
はたご池よりゴルフ場越しの富士山が美しく撮影できます。
春には桜と富士山の綺麗な眺めを楽しむことが出来ます。
営業時間 | |
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所在地 | 静岡県富士市北松野2701-1 |
駐車場 | あり |
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備考 | 写真提供:
・はたご池よりの富士山 写真撮影・プリント・加工 ぎんえい堂 高木浩司 ・はたご池の水面、岸 写真撮影 渡邊功二朗 |
【はたご池について伝わる昔話】
この池のある山の麓に意地悪い姑と気立ての優しい嫁が住んでいました。
日ごろから無理ばかりいっている姑には、涙をかくして「はい、はい」と身を紛らわして働いていた嫁でした。
或る年のことです。姑は嫁にあと三日と迫った秋祭りに間に合うように布を織るように、いいつけました。どのようにしても織り上がらないことはわかっていたのですが、嫁はいい付けどおり、夜も寝ないで織り続けました。
いよいよ明日には、お祭りです。しかし、布は織り上がりません。嫁は意を決して織りかけの布と機械をもって、池に身を投げて死んでしまいました。
そこからこの池をはたご池というようになりました。小雨の降る夜など、この池から機を織る音が悲しげに聞こえてきたそうです。
(出典 『ふるさと富士川 第二集 昔話伝説』p97)